未来に目を向けて、今後のことを見つめてみませんか

看護師の仕事の将来性

高齢化社会の到来により、訪問介護や老人ホームなどの利用者は年々増加しています。それに伴い、看護師の需要は高まり続けているのが実情です。特に、病院でも入院患者の高齢化により、患者のフォローに人手がいるため、高齢者について学習した看護師の人材確保も、医療現場では大きな課題となっています。

地方になると、看護師だけでなく医師不足も深刻化しています。医師の補完に近い役割が担えるような、高いスキルを有する看護師が求められています。

しかし、看護師が行える医療行為は限られていて、医師の代行をすることはできません。患者が抱える疾患に関する知識を有している、医師が決めた治療方針を正しく理解するといった知識を身につけている看護師が重宝されるでしょう。

一般的に、患者を看護する時には「看護計画」を立てますが、この計画書も精度が求められ始めています。看護師にとっては、患者の状態をどれだけ医学的な立場で理解しているかが問われる時代となっています。特定分野について熟練した技術や知識を持つ「認定看護師」にキャリアアップすることを目指す看護師も増加の傾向です。

もっと遠い未来について予測すると、今後は医療現場にも人工知能(AI)が活用され始めることが予想されています。患者をベッドからベッドに移動するための介護ロボットの開発なども進み、看護職が減少してしまうのではないかという懸念を持つ人もいます。

人工知能の導入は煩雑な事務作業を人間に代わって実施してくれます。そのため、事務作業にかけていた時間を患者に向けることができ、質の高い看護ができるようになるでしょう。