どのような業界でも、仕事の内容は時代に合わせて少しずつ変化していくものです。これは看護の世界においても変わりません。
今までの医療現場では、急性期の患者をいかに対応するかがクローズアップされてきました。しかし、高齢社会の進展に伴い、看護師の仕事も将来的には介護を含めたより広範な業務内容へと変化すると予測されています。
看護師が日常的に行っている問診や入院患者のケアなどにも、これまで以上に介護に関する知識が求められてくるようになるでしょう。とくに今後は、認知症の症状を抱えた患者さんに対応する機会も増えてくるものと予想されます。
そのため、これまでに培った臨床スキルでは対応できない症例があることも考えられます。医療面に限らず、介護面での知識や技術もしっかりと見に付けておきたいものです。
医療技術の進展や高度化に伴い、看護師に求められるスキルや知識もどんどん増加してきているのが現状です。こうした状況が看護師不足を招く大きな要因になっていることは間違いありません。
一方、医療業界ではAI技術の発展により変化が起きようとしています。今後は看護師が行っている作業の一部もAIで代行できるようになると予測されており、こうした技術が確立されれば、看護師の仕事内容もかなり軽減されてくるでしょう。
しかし、看護師が行う患者さんに寄り添うようなケアをAIができるとはいえません。こうした点から、将来的な看護師業務は、よりヒューマンケアを重視されることが予想されます。
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